2014.02.07
Jr.選手育成コースコーチ研修会を開催しました!
子供たちのサポート体制をより充実させるために、昨年12月から新しく私たちの仲間に加わってくれている浜松医科大学硬式テニス部員たちを対象とした「コーチ研修会」を開催しました。
【日時】 平成26年2月2日(日) 午後12:15~13:45
【研修テーマ】 子供たちと向き合う際のコーチの心構え
【対象者】 浜松医大生コーチ(Jr.選手育成コース担当及び興味のある者)
【出席者数】 7名
【研修コーチ】 後藤 (Jr.選手育成コースコーチ)
今回の研修内容は、効果的なドリルや球出し方法、ローテーションの仕方などの「レッスン技術」ではなく、子どもたちと向き合う上での「心の在り方」について研修しました。「テニス向上のためにはどんなドリルがあるのか」、「より効果的な球出し方法とは」などは、もちろんレッスンにおける重要な部分です。しかし、これらのコーチング技術はそのコーチの心構えひとつで、より深みのあるものへと変化したり、逆にただこなすだけのものになってしまったりもします。また、コーチの心構えひとつで、子どもたちへの言葉掛けから、立ち振る舞いなどが変わり、子どもたちへ与える印象も随分違うものになります。ですから今回は医大生たちにとっての初回ということもあり、コーチング技術よりもまず伝えるべきは、「子どもたちと向き合う際のコーチの心構え」だと思いました。
医大生たちの研修態度は熱心で素直で、大変素晴らしかったです。さすが、医大受験という狭き門をくぐり抜いてきた方たちだなと感心しました。
今回の研修を受けてくれた医大生たちに、研修終了後、アンケートを取りました。Jr.選手育成コースを担う私たちの思いが、彼らにどのように届いたのか、ぜひ、ご覧ください!
◎研修後の医大生のコメントはこちらをクリック!
2013.08.23
「スポーツ障害講習会」開催のご案内
ジュニアテニス選手のスポーツ障害
【日時】 2013年 9月 8日(日) 11:00~12:30
【場所】 ニューウインブルドンテニスクラブ
【講師】 浜松市リハビリテーション病院スポーツ医学センター
・整形外科医師 尾藤先生
・理学療法士 鈴木先生
・管理栄養士 大塚先生
【対象】 スポーツに関わるすべての方 (指導者、保護者、選手)
※誰でも参加できます。
【定員】 30名
【料金】 無料
【申込】 専用申込用紙へ必要事項を記入の上FAXにてお申し込みください
◎専用申込用紙はこちらをクリック
◎募集ポスターはこちらをクリック
2013.05.30
先日5/26(日)中高生を対象として勉強会を行いました。
テーマはセルビア人コーチ「ボシココーチが日本ジュニアに伝えたいこと」です。
ボシココーチは、ジョコビッチ選手(1位)、モニカ・セレス選手(元1位)をジュニア時代に指導したエレナ・ゲンチッチコーチ(セルビア)の「指導論」を受け継いで、その後世界中のジュニアを指導し、現在では東京にジュニアアカデミーを立ち上げ日本のジュニアにテニス指導をしているコーチです。
彼は、ジュニア時代にとても過酷な体験をしました。そして、その体験の中で彼の「人生哲学」や「テニス論」を見出します。今回は、その時の体験談を子供たちに紹介しました。
彼の体験を知り、子供たちは何を感じ取ったのでしょうか。
私たちは、子供たちに何ができるのでしょうか。
報告書は①勉強会の主旨、②チーム生の回答内容の報告 の2項目です。
【報告書】 は、こちらをクリックしてください!
2013.05.28
Jr.選手育成コースにて「スポーツマンシップの勉強会」を行いました。
内容が少し難しい部分もありましたので、今回の対象は、高校生から小学4年生までとしました。より深く理解してもらいたいと思ったので、時間は少し長めに1時間30分かけました。テキストを用意して、それを読みながら説明し、場合によっては意見を求めました。
最後に子供たちに回答用紙へ記入してもらい、どのくらい深く理解できたのかを確認しました。
正直、驚きました!!! 記入された回答用紙を見て、子供たちの感性の素晴らしさに感動しました!!!
スポーツを真剣にやる以上、これらの感性で行動してほしいと思います。
↓↓↓ ぜひ、子供たちのその素晴らしい感性をご覧ください!!! ↓↓↓
子供たちの回答内容はこちらをクリック!
2013.04.17
私はコーチとして、次のことを子供たちに常々言い聞かせています。
【勝つことに価値がなければ、結果には意味が無い】
このことは、スポーツマンシップにおいては、当たり前のことですが、現在の日本では勝利至上主義(勝つことがすべて)が一部横行していて、スポーツが本来もたらす有意義な体験と、それに基づく素晴らしい能力の体得が軽視されている現状があります。勝負の中では、勝つために常に最善の努力をすることが当たり前です。しかし、競技としてのスポーツ活動を通して、本当に価値のあるものを得るためには、時として“勝ち”よりも優先するべきものが存在しています。それを見抜き実行する感性を養う前に、勝つことを過剰に優先させる場面を見るたびに、私は本当にこのままで日本のスポーツ界がより良くなるのか不安に思います。
この言葉をご存知でしょうか。
「一番大切なことは、勝利することである。
二番目に大切なことは、敗北することである。」
これは、アメリカの元プロテニスプレーヤーのジミー・コナーズ(元世界ランク1位)の言葉です。この言葉が、私たちがスポーツを競技として取り組む上で、大切にするべきすべてのことを言い表していると思います。
「勝つことは二の次」と言っているのではありません。
勝つために最善の努力をすることは、当たり前のことです。
しかし、繰り返しになりますが、時として“勝ち”を追求することよりも優先するべきことが存在している、ということに気づく感性を養うことが、最終的には「真の強さ」を身につけることになると確信しています。確信している理由は、私が体験したことから由来します。
私が29歳の時です。
この頃の私は、出場する大会のほとんどが優勝か準優勝でした。
今思うと、それは勢いだけで、真の実力は・・・微妙でした。
テニスや勝負の奥深さを知っていたかというと・・・それも微妙でした。
ですから、結果が出ていてもプレー内容には満足のいかない自信のないプレーヤーでした。
「麻生杯静岡テニストーナメント大会」という歴史のある大会が静岡にあります。
静岡大学生が運営するオープン大会です。
出場者のほとんどが、現役バリバリの大学生です。
静岡県のトップレベルの選手も出ています。
私はこの大会にチャレンジしました。
大会参加1年目、私は決勝でM選手という方に負けました。
心・技・体・戦術、そのすべてにおいて完璧に負けました。
2年目、また決勝でMさんとの対戦になりました。
対戦前、M選手が腰を痛めていて低い態勢を保てない、との情報が入りました。
「ドロップショットを使おう。」・・・一瞬、そう思いました。
ドロップショットとは、ネット際に落とすショットのことで、それを取るためには前傾姿勢になり、腰にはかなりの負担がかかります。
私は、のどから手が出るほど、麻生杯のタイトルが欲しかったのです。
しかし、腰痛の相手に対してのドロップショットはやめました。
そして、すべて深いボールだけでM選手に挑みました。
結果は、負けました。
帰りの車の中で、自問自答しました。
「相手に対して失礼だったのでは・・・」
「勝負の世界に徹するべきだったのでは・・・」
翌年、3年目のチャレンジ。
優勝しました。
(対戦相手はM選手ではありませんでしたが・・・)
私たちプレーヤーは、常に次のことを自問自答する必要があります。
「勝負の相手は、誰だ!?」
「相手のすべてを受け止める自信は、あるか!?」
「相手のすべてを受け止めるために、どのくらいの準備をしてきた!?」
「真の強さとは、何だ!?」
これらの質問に対し、明確に回答できる選手を育てること。
そして、そのために全力で挑戦する選手を育てることが、私の使命だと思っています。